学ぶ力がぐんぐん育つ。
子どもを育てるコーチング。
親子で使える家庭内コーチングの本。
日常の子育てや子どもをコーチングによって教育するコツなどを、具体的な事例を交えてご紹介。
親子ですぐ使える付録、子ども用ワークシート『一週間やってみようシート』付き。
第一章 子どもが成長しやすい家庭をつくるために
親も守る我が家のルールを決める
どの社会にもルールが必要です。家庭は子どもにとって一番身近な社会となりますので、
ここでもルールを決める必要があります。社会に出る準備だと考えてもいいでしょう。
守るべきルールを守る。その習慣をつけなくてはなりません。
とはいえ、たいていの家庭では無意識でルールが決まっているはずです。
自分の部屋は自分で掃除する、夜遅く帰ってくるときは連絡をする、など。
明示していなくても、なんとなくそうしている、ということは多いでしょう。
しかし、できればルールを明示してあげてください。毎回の気分で注意したりしなかったりではいけないのです。 子どもが納得できるように、いつも守らなければならないルールを決めます。
そして、親にもルールを作ります。当然ですが、親もしっかり守ることが大切です。
子どもだけが守って親は守らないというのではいけません。
うちはうち、よそはよそ
大切なのは、うちはうち、よそはよそ、ということです。
「友達のAちゃんは、こうなのに・・・」
と子どもは必ず言いますが、ほかの家に自分の家のルールを合わせることはしないでください。
うちはうち、と教えてあげましょう。親の考え方をきちんと子どもに伝えてあげてください。
それ以外の理由があって納得できたら、初めてルールを決めたり、変えたりするのです。
たとえば、朝必ず挨拶をするということ。どんなに機嫌が悪くても、前の日にケンカをしても、必ず 「おはよう」 と言う。ルールとして決めてしまいます。朝起きる時間や、寝る時間、朝食は必ず食べる、など、家庭で大切なルールを決めます。
それから、門限や小遣いなど、子どもにかかわるルールです。子どもだけのルールなので反論することも多いかもしれませんが、 「お母さんは7時くらいがいいと思っているので、そうしてほしい」 と親の考えを伝えてください。
ルールを守らなかったら
子どもがルールを守らなかったら、どうして守らなくてはいけないのかを説明します。
「あなたは女の子なんだから、門限になっても帰ってこなければ、家族みんなが心配するでしょう。だから早く帰ってきてほしい」 「朝ご飯を食べると、朝から活動できるから、しっかりと食べることが大切なんだよ」 と、説明してあげます。 ルールを破ったからといって、ペナルティを与えるのではないのです。ルールを守ることの意義を説明してあげるのです。
子ども自身でルールを決める
子どもにルールを決めさせることも大切です。たとえば、夏休みにはどれくらい勉強するか。親が聞いてあげてください。
「1日1時間勉強する」
と子どもが自分で決めたら、親が強制的に言うよりも守るものです。
守れなかったらもう一度、なぜ守れないか、守ることがなぜ大切かを説明してあげましょう。
Check Point! きちんと納得できる我が家のルールを決めて、守らなかったら説明をしてあげる。
レビューは登録されていません