建築業界最大級「LIXILメンバーズコンテスト」4度の地域最優秀賞! 創業109年を迎えた熊本の老舗工務店四代目が真の後継者として覚醒するまでの奮闘記。父子バトル、熊本地震、コロナ禍、離婚の危機、老舗の重圧、豪雨災害、社員の離職、ウッドショック……ダメ息子の苦難と葛藤の日々を赤裸々に綴る。三代目の「現場主義」と四代目の「SNS戦略」が宮大工の職人魂を未来へつなぐ──。全国の悩める事業承継者を激励する一冊。
有限会社村田工務店は、創業1916年(大正5年)、初代村田儀平、二代目村田正省、三代目村田和廣、そして四代目村田英樹と代替わりをしてきました。村田工務店の家づくりには、誇り高い宮大工の伝統が息づいています。熊本県八代市の八代宮、熊本市西区の北岡神社の建築には、宮大工であった二代目が携わったと聞いています。
二代目(祖父)の仕事に妥協を許さない厳しい姿勢は、三代目(父)にもしっかりと受け継がれました。若い頃の私はそうした三代目のやり方に息苦しさを覚え、反発と衝突を繰り返しました。
──「はじめに」より
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