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ACHIEVEMENT PUBLISHING

Cases

Case 04.

治療家歴22年の集大成
これまでのキャリアと想いを形にすることで
新しいステージが見えてきた

オフィス・シマザキ院長
上部頸椎カイロプラクター

島崎 広彦

島崎 広彦

上部頸椎カイロを通じて人のもつ可能性を伝えたい

東京都青梅市で上部頸椎カイロプラクティック(以下、上部頸椎カイロ)の治療院を営んでいます。上部頸椎カイロとは、上部頸椎と呼ばれる首の一番上と二番目の骨の位置を調整し全身の諸症状を緩和する治療のことです。首には太い束状の神経が走っています。神経の通り道である頸椎のズレを元の位置に戻すことで、脳から発せられる神経信号を正しく全身に行き渡らせることによって身体が本来の働きを取り戻す、すなわち、身体に負荷をかけない最小限のアプローチで自然治癒力を引き出すことができるという考えに基づいた治療法です。両親が兼業農家として働いていたため、幼いころから両親にマッサージを施すのが日課でした。喜んでもらえるのが幼心にうれしく、自然と治療師を志すようになりました。開業して22年、約2万名を診させていただき、たくさんの喜びの声を頂戴することができました。この治療を広く知ってもらい、もっと多くの人のお役に立ちたい、そして後進を育てていきたいという思いが生まれ、10年くらい前から出版を考えていました。特に治療業界には著作物を刊行する先生方が多いですし、書籍の影響力についてはよく理解していました。一方で、どうしたらもっと患者が集まるのかといった集客方法、リピートを生む話術といった〝やり方〟一辺倒になってしまっている治療業界のセミナー案内などに辟易してもいましたので、そうではなく、技術を磨いた結果、患者さんに喜んでいただけた先に報酬があるという、ごく当たり前な〝理念〟を伝えたい、という思いも強くありました。また、プロスピーカーとして活動するなかで、話すこととはまた別の、書籍による表現に挑戦したいという純粋なチャレンジ精神があったことも事実です。

目的から目を逸らさず、やりきったといえる一冊に

私の本のコンセプトは、上部頸椎カイロの理論や技術を通して、「誰もがより良く、健康に生きることができる」というメッセージを伝えることでした。制作にあたっては、非常にハードルが高かったと思います。理論を充分に理解したうえで、感性的なメッセージも表現する必要があるからです。執筆を担当してくれたライターには、治療の基礎や理論を押さえつつも、細部にまでメッセージが浸透している書籍が理想であることをお伝えして、納得がいくまで何度も推敲をお願いしました。普段は長年勤務してくれている受付スタッフと二人で、阿吽の呼吸で治療院を経営していますが、改めて思いを伝えること、同じビジョンを共有し、ともに成果に向かった経験は本当に大きな収穫でした。ビジョンを描いている旗手としてチームビルディングを意識するように務め、今までにない成長の感覚を味わうことができました。また、出版というのは期日のあることですから、健全な妥協も生まれると思います。私も「このくらいでいいかな」と諦めることができる瞬間はいくらでもありました。しかし、自分のなかで確固たる理想があったので、目的から目を逸らすことを選択しませんでした。いつもと変わらず毎日何十人もの患者さんと接しながらの作業でしたが、軌道修正のために話し合いの時間を割くことなどもまったく苦ではありませんでした。編集者もタイトルや見出し、カバーデザインなど私の意向をよく汲んで、理想の状態に仕上げてくれました。私のこだわりに、最後までよくねばって付き合ってくれたと思います。最後の三日間は、お互いに日付が変わっても最終的な調整についてメールや電話でやりとりを重ねました。こうしてこだわることをあきらめず、作業にも真剣に向き合い没頭する日々を送っていたので、すべてを印刷所に送り出したときは、寂しさを覚えるほどでした。

22年のキャリアをまとめ、新たなるステージに

20年強の経験を通じて積み重なった暗黙知が、本を出すまでは私の頭の中にばらばらとした形で存在していたとすると、今回、本という形で他人に伝えることを前提にアウトプットされたことで、情報をデフラグ、つまり最適化することができました。知識を体系化したことで仕事がとてもスムーズになったのを実感しています。上部頸椎カイロのマイスタースクールを開校することも決まっていますし、このタイミングで書籍をまとめられたことは本当に有意義だったと思います。出版を通じて、私自身がここまでやってくるには、本当に多くの方々の支えがあったのだと改めて気づかされたことも財産です。出版記念講演には150名もの方々が集まってくれました。患者さんには書籍をプレゼントして私の思いを知っていただくと同時に、治療に対する確信を深めていただいています。「3回読みました」とか「先生のところに来てよかった」などと言ってくださる方もいて感無量です。本はそれだけでも広告になり集客ツールとなりますが、患者さんへのアフターフォローにもなるんですね。感謝を形で示すことができてうれしいです。それに、まったく初めてお会いする方だったんですが、「書店でたまたま購入し、読んだところ、先生に是非お会いしたいと思って駆けつけました」と片道2時間かけて来院してくださった方もいました。出版ならではの成果ですよね。書籍を出版することで、周囲の方々もたくさんの反響をいただき感謝するとともに、本に書いた通りの自分でなくてはならないと責任も感じています。戒名は生きているうちに授けてもらい、残りの人生をその戒名に恥じないよう生きるものといいますよね。本も同じことだと思います。現状を記すのではなく、本当は10年先の自分をイメージするくらいの気持ちで記すのがいいのかもしれません。治療家としての22年間を、書籍制作を通じ最適化して、自身を整理することができました。空いたスペースには、「待ってました」と言わんばかりに新しい展開が舞い込んできています。予定していたマイスタースクール開校だけでなく、講演活動や施術に関するDVDの販売も決まり、複数のプロジェクトが動きだしています。毎年年末には10年目標を見直して来年の目標を立てるのですが、3年前に立てた目標を2年半でほとんど達成することができています。出版も果たしましたので、再度目標設定を見直しました。成長速度が年々加速していることを実感しています。これから訪れる未来がますます楽しみです。

  • Case 03.

    選択理論を伝えることで
    子どもと大人の輝く笑顔を増やしたい

    Case 03.

著者プロフィール

1968年東京都青梅市生まれ。上部頸椎カイロプラクティックの開発者であるB.J.パーマー最後の直弟子といわれるDr.クラウダーに手ほどきを受けた技術には信奉者も多く、遠くは北海道から通う患者さんもいる。

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1,400円/四六判・並製本・212ページ

編集者からのコメント

スキルを語ろうとすれば、何昼夜にわたってお話できるだけの実績をお持ちの島崎様。そこをあえて抑え、思いを伝えることに徹底される姿に多くのことを学ばせていただきました。最後までこだわりをもって制作に臨まれる姿勢を通して、島崎様がどれだけの熱意でもって、上部頸椎カイロプラクティックの治療に取り組まれてきたのかを感じ、私自身も編集者として襟を正す思いをさせていただきました。出版後は、読売新聞をはじめ、地元・青梅のメディアなどで話題の新刊として大きく取り上げられており、島崎様のますますの発展に期待が高まります。多くの方のご声援を受け、さらなる高みに向かって飛翔される島崎様のご活躍を心より応援させていただきます。