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ACHIEVEMENT PUBLISHING

  • ザ・ホールパーソンの画像1

目次

  • はじめに
  • ありがとうの毎日
  • 忙中歓あり
  • できているつもり
  • 満足の不満足
  • 仕事は何のために
  • 人徳を積む
  • コップの中の水はあふれている?
  • 誇れるもの 仕事をもつ喜び
  • 一所懸命と本気
  • 売らない営業
  • 5×5=25と9×1=9
  • ステップ・バイ・ステップ
  • 不動の自信・四つの自信
  • 自分流のスタイル
  • 悩みはチャンス
  • 仕事と男と女と
  • ステキな人はドキドキする
  • 年下の兄貴
  • 女性の美しさ
  • 誉めてもらいたい人
  • 経営者の条件
  • 同志に乾杯!
  • そろそろおかえしの人生
  • 人生を包むもの
  • PASSION(情熱)ありて
  • 情熱は終わらない……
  • 経営者として、輝く女性として
  • 六十五歳からのたびだち
  • 長谷裕代へのいくつかの質問
  • あとがきにかえて

書籍詳細

「ナンバーワン」から「オンリーワン」へ。
私の人生にリタイアはない!

私がアリコジャパンにプロデューサー(生命保険外交員)として入社したのは、四十四歳のときでした。二十年以上も前のことです。退職金一千万円、給料三十万円という言葉に惹かれて保険営業の世界に飛びこんだわけですが、それがフルコミッションの結果であることも知らなかった世間知らずでした。
アリコに入社してほどなく離婚したので、どんなに仕事が辛くても、辞めるに辞められない事情がありました。なにもかもが始めての体験でした。二度の挫折に挫けそうになった辛い時期を耐え抜き、仕事のおもしろさを覚え、仕事にも自分にも自信が持てるようになると、業績はあとからついてきました。
目標を立て、それを一つひとつ達成していくことの大切さを学び、入社三年目でMVP(会社の表彰)を初受賞して以来、今日まで連続入賞を続けています。入社七年目には、件数でナンバーワンになりました。 そして、一九九六年(平成八年)には、ついにアリコ世界大会において、世界ナンバーワンのプロデューサーにまでなることができました。世界のトップセールス・パーソンが集う生命保険業界の国際組織MDRT(百万ドル円卓会議)の終身会員の仲間入りもさせていただきました。
どこにでもいるふつうの主婦だった私が、世界ナンバーワンの称号をいただくとは、思いもよらないことでした。「やればできる」、「思いはかなう」という言葉は、本当のことですね。
だれでもひとつの仕事を二十年以上も続けていると、いろいろなことを学び、教えられると思います。私も、アリコに入ってから人生が一八○度変わりました。仕事が、私を変えたといってもいいでしょう。 仕事をもつということはすばらしいことです。私は保険営業という仕事をもつことによって、自分の人生理念、自分が何のためにこの世に生きているのか、また、生かされているのかを考えるようになりました。 そして、私は、最近つくづく思うのです。仕事が人並み以上にできるだけでは、何かが足りないのではないかと。多くの人々と出会い、影響されてきたことは、すべて私という人間を豊かにしてくれる糧となっています。業績は、あくまでも結果です。
MDRTには、「ホールパーソン(全人格者)」という理念があります。私がたどりついた結論は、その言葉でした。仕事だけでなく、人間としてあらゆる面で魅力を備えた、豊かな人間になる。それが、世界ナンバーワンを達成したあとの私の人生目標になりました。
そして、この目標は死ぬまで追い求めていくものです。昨日よりも今日、今日よりも明日、一年後よりも三年後、三年後よりも五年後…とどこまでも自らを高め、磨いていく歩みです。
そのことを、私は仕事を通じて、仕事で出会った人々から教えられました。この本はそんな感謝の気持ちをまとめたものです。
まず、仕事ができる人になる。そして、仕事ができる人だけで終わらせるのではなく、仕事を通して人格を磨いていく。それが、生きるということではないでしょうか。
その意味で、この本は“ビジネス書”だと思っています。営業のノウハウでもなく、単なるサクセスストーリーでもなく、ホールパーソンを目指していく私なりの仕事論です。それは、一人ひとりが一生をかけて歩んでいく道でもあります。
会社勤めをしていれば、定年という区切りがやってきます。それは仕事からリタイアではなく、新たな仕事の始まりです。世間では「二○○七年」問題が話題になっていますが、これまでの経験を生かして新たな道を見つけ、歩み出していくことが大事だと思います。
そのためには働くことができる限り社会と関わり、仕事を持ち続けていくことが重要です。私は人生にリタイアはないと思っています。仕事を始めた四十代よりも五十代、五十代よりも六十代、六十代よりも七十代……そして死を迎えるその日まで、より輝いて生きていきたいと思っています。

前著以降も、“人に魅せられた”私の旅は続いています。そして、これからも続いていきます。
私は、今、とても充実しています。自分自身への期待に満ちています。私の六十五歳からの新たな人生がスタートするからです。それは、ナンバーワンから「ホールパーソン」への本当のたびだちです。
可能性に満ちた若い人に豊かで価値ある人生を歩んでいくエールになれば、と願いを込めて、これから私の思いを書かせていただきます。

二○○六年皐月   大阪の寓居にて  長谷裕代
本文【はじめに】より抜粋

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